こんにちは!
『ferm LIVING Stories』のお時間です。
前回に引き続き、ストックホルムで暮らす Stormさん一家のご自宅を訪問中の ferm LIVING。
木の温もりに包まれ、時間をかけて集めた宝物が散りばめられたおうちで、今日は一体どんなお話が聞けるのでしょう。どうぞ最後までゆっくりお楽しみください。
芸術性とインスピレーション
Mattias は画家としての仕事に自由を見出している。
ハイテク業界とプライベートエクイティという経歴を持つ彼にとって、画家として働き始めるのは珍しく聞こえるかもしれない。ただ彼にとっては珍しいことではない。
(Mattias)
わたしの母はいつでも非常に行動的でした。やりたいと思ったことはやる人で、いちど夜中に目を覚ましてバスルームの漆喰を全部剥がしていたこともありましたね。その性格を受け継いだのでしょう。
やりたいことはやる。わたしは絵を描くのが好きだから描いている。それだけです。
現在、Mattias のアトリエは地下にあり、そこで自身の抽象画作品を制作している。作品のいくつかは自宅に飾られていて、リビングにある大きな白い絵のように、販売前に自宅に飾られる作品もあるのだという。
彼はアーティストであると同時に、プライベートエクイティで働くという二面性を受け入れている。
(Mattias)
人生の方向性を1つに決め、それを貫き通すことには大きなプレッシャーがあります。
でも、わたしは両方できることが好きなんです。
Storm 一家は、家の細部にまでプライドを持つ熱心な美学者だ。
私たちの訪問中、Mattias はおもむろにペンキ缶とブラシを手に取り、ラジエーターの取っ手にペンキを塗った。これは、調和のとれた視覚的に魅力ある環境をつくろうとする夫妻のこだわりであり、インテリアデザインにおいて新しいことを試してみようとする才能でもある。
Mattias にとって、子どもたちが生まれてから家はまったく新しい意味を持つようになった。
今では家族にとってもゲストにとっても、家は共有する時間の中心となっている。
(Mattias)
金曜日の夜は、ほかの家族と一緒に夕飯を食べる習慣があります。4人の子どもたちは走り回っていて、みんなそれぞれの用事があるんだけど、一緒に時間を過ごすんです。
家というのは、みんなの居場所がある場所です。同じ住所を持つ人たちだけでなく、親密なコミュニティが集まる場所なんです。
Photography by Fanny Rådvik
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いかがでしたでしょうか。
Mattiasさんの経歴にあったプライベートエクイティとは未公開株式のことだそうで(初めて耳にするワードでした)、彼はその投資家のようです。確かに、投資と絵を描くことは全く別の世界のように感じてしまいますが、「やりたいことはやる。わたしは絵を描くのが好きだから描いている」という彼のシンプルな理由には、人をすんなりと納得させるチカラがありました。
最初はふたりで作り上げた空間も、家族が増え、その形態は変化し続けているようです。数年後、きっとさらに進化を遂げているであろうこの家族のお家を見てみたいなと思いました。
それでは次回もお楽しみに。
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